目に見える成功の“その先”へ──次世代のリーダーに求められる資質

私は富裕層と言われるほど成功した方、会社経営者の方とお会いする中で一つの疑問が湧いてきました。

・お金はあるけれど、家族仲が悪い
・贅沢しているのに、いつまで経っても満たされない
・人間関係に恵まれない

または逆に

・努力しているのに結果が出ない
・瞑想や精神的探究をしているのに現実が幸せではない
・見えない世界を信じているが、どこか満たされない

という方もたくさんいらっしゃいます。

私はたくさんの事例を目の当たりにし、また自分の経験から現実と精神世界は切り離せない関係であり、物心両面で成功することこそが人生において目指すべき状態なのだと気づきました。

そして今、「物心両面の幸せ」は次の時代のリーダーにとって必要不可欠なテーマとなりつつあります。


成功した起業家と精神の探究

Appleの創業者スティーブ・ジョブズは、若き日にインドへと旅に出ました。

彼が目指したのは、ヒンドゥーの聖者ババに教えを受けるためでしたが、その時すでにババは他界。

しかし、この精神的豊かさを求めてインドへ旅した経験が彼の人生に大きな影響を与えます。

帰国後は禅(ZEN)の思想に深く傾倒。今日に至るAppleの「シンプルかつ機能的な美しさ」を生む根本思想となり、揺るがないブランドを築き上げました。


Google創業者たちと“バーニングマン”

Googleのラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンも精神的豊かさを大切にする起業家です。

彼らがネバダ州で開催されるイベント「バーニングマン」に傾倒していたのは有名であり、CEO候補だったエリック・シュミットを採用したのは「バーニングマンでの立ち振舞いがGIVERで柔軟だったから」とのことでした。

ジョブズのようにスピリチュアル的な精神的探究ではありませんが、バーニングマンの「エゴを捨ててGIVEする姿勢」はスピリチュアルな考えとも大いに通じます。


精神探究がシリコンバレーのイノベーションを生んだ

シリコンバレーの源流には、1960〜70年代のカリフォルニアに根付いた「カウンターカルチャー」があります。ヒッピー文化における精神的探究を経て、ビジネスの世界に進出したという背景です。

彼らが目指したのは脱・中央集権と行き過ぎた物質主義ではなく精神的自由の尊重。その延長にあったのが、パーソナルコンピュータやインターネットの誕生でした。

シリコンバレーで「精神的豊かさ」を求めた彼らは今やGAFAM(Google、Apple、Facebook※現Meta、Amazon、Microsoft)と呼ばれ、創業者は莫大な富と影響力を持つに至っています。


精神的探究は成功を持続可能にする“土台”

一見、ビジネスと精神性は対極にあるように思えるかもしれません。しかし、精神性はむしろ以下のような形でビジネスに直結しています。

  • 直感力・判断力を高める
  • 厳しい状況下でも揺らがず意思決定できる
  • 創造的思考が生まれる
  • 人間関係・組織文化の土壌が豊かになる

これらは机上の空論ではなく、ジョブズやグーグルの創業者たちが精神的探究から莫大な富を得たことからも証明されています。


これからのリーダーに求められる“物心両面の豊かさ”

現実的な成果を一通り手に入れたからこそ、次に問うべきは「内側の豊かさ」です。

精神探究は、あなた自身の本質とつながり、次なるイノベーションや社会貢献の源となるもの。そして、それが結果的にビジネスにも持続性と独自性をもたらします。

今後、歴史のサイクルからもAIの台頭や国同士の衝突、政情不安、天災などが想定されます。荒波のように揺れる環境の中で揺るがない自分の軸を持ったリーダーが今以上に求められるでしょう。
そんな次世代のリーダーを増やしていくための情報をこれからは発信していきますので、楽しみにしてください。

上部へスクロール